発行日 1951年10月15日
Published Date 1951/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906938
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正視では遠方から來る光が眼の角膜や水晶體等で屈折されて,恰度網膜で像を結ぶようになつて居りますが,近視では遠方から來た光が網膜の前方の硝子體の中で像を結ぶため,網膜ではピントがぼけて,そのため眼は外の物をはつきり見ることが出來ません。それでも近視がかるい場合は,眼鏡をかけることにより,遠近共に不自由なく見えますが,その度が進んでくると,眼底に變化がおこり,視力が衰え,眼鏡をかけても正常の視力には達しません。又時には網膜が剥離して失明することさえあります。
近視は大低10歳前後に始つて,17-18歳頃最も強く進み,25-26歳頃で停止します。
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