2頁の知識
頭痛(Headache)
日野原 重明
1
1聖路加女專
pp.44-45
発行日 1950年10月15日
Published Date 1950/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906727
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頭痛は患者によつて最もしばしば訴えられる症候の一つである。頭痛といつても,その發生部位にはいろいろのものがある。即ち,頭全體の痛みとか,前頭部や後頭部に限られる痛みとか,左右何れかの片側に限られる痛み等が區別される。又痛みの性質にもいろいろの差別があり,重く痛い,ずきずき痛い,頭が割れるように痛い等と形容されたりする。痛みには又,突發的に現れるもの,持續的に起るもの,間歇的に現われるもの等の別がある。
患者が頭痛を訴えて來診する場合には,頭痛以外の訴えとして,發熱,嘔吐,嘔氣,視力障害,耳鼻科的の諸障害による訴えを伴うことが多い。
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