名詩鑑賞
—立原道造—眠りの誘ひ
長谷川 泉
pp.34-35
発行日 1949年12月15日
Published Date 1949/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906579
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おやすみ やさしい顔した娘たちおやすみ やはらかな黒い髮を編んでおまへらの枕もとに胡桃色にともされた燭臺のまはりには快活な何かが宿つてゐる(世界中はさらさらと粉の雪)
私はいつまでもうたつてゐてあげよう私はくらい窓の外に さうして窓のうちにそれから 眠りのうちに おまへらの夢のおくにそれから くりかへしくりかへして うたつてゐてあげよう
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