連載 考える
看護すること—てつがく自由自在・6
分かるということ
鷲田 清一
1
,
満田 愛
2
1大阪大学大学院文学研究科臨床哲学研究室
2大阪大学大学院
pp.561-565
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905860
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言葉を継けば継ぐほど,ずれが大きくなるとき
いつも仲むつまじい珠喜さんと透さんが,きょうはめずらしく衝突しています.というより,言葉がすれちがったり気分が平行線になったりして,ぴたっとくっつくところがありません.どうしたのでしょうか.
言葉を継げば継ぐほど,ずれは大きくなる.気持ちを通じさせようとおもっていろいろ話せば話すほど,逆に気持ちが離れていく.そんな経験はだれにもあるとおもいます.
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