ひとやすみ・132
トップ自ら行動する
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1467
発行日 2015年12月20日
Published Date 2015/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211015
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少子高齢社会に伴い,疾病構造が変化して血液需要が高まっているにもかかわらず,若年層を中心に献血者が減少している.そこで企業や学校などに献血を依頼すると,誰もが理解を示し協力を約束してくれる.しかし実際に献血バスで出かけて行くと仕事が優先され,献血に協力してくれる人は少なく人間不信に陥る.
赤十字宮城県支部長である知事が先頭となり,献血推進に立ち上がってくれた.新年の挨拶で,献血者不足を憂いて献血推進を宣言した.さらに県庁前広場での献血バスでは,多忙にもかかわらず自ら献血した.そして取材に集まった新聞記者やテレビカメラを前に,特産の米「ひとめぼれ」を片手に血液の「地産地消」を訴えた.私は検診医として知事の検診を行うとともに,採血中は独占して血液不足の実情を訴えることができた.
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