研究と報告
予防に向けた転倒・転落事故の要因に関する調査
畔上 一代
1
,
大沢 千春
1
,
貝津 禎子
1
,
中橋 春美
1
,
永井 洋子
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院
pp.984-987
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905696
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はじめに
病院内における事故の中でも,転倒・転落事故は上位を占めるといわれている.転倒・転落事故を防ぐためには,その要因を看護者側が理解することと,常にアセスメントを行ない,予防策をとることが必要である1).
当病院第三内科・神経内科病棟においても,高齢の患者や複数の合併症をもった慢性疾患・神経筋疾患患者が多く,転倒・転落事故が比較的発生しやすい状況にあった.そこで,今後の事故予防策に役立てていくために,当第三内科・神経内科病棟における過去2年間の転倒・転落事故発生状況と,その特徴を明らかにするために調査を行なった.ここに報告したい.
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