連載 看護事故の舞台裏・20
転倒・転落事故③—身体拘束をすり抜けて転落
長野 展久
1
1東京海上日動メディカルサービス医療本部
pp.726-729
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200253
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第18回,第19回に引き続き,病院内で発生した転倒・転落事故を取り上げます。転倒・転落にはさまざまな要因が影響するとはいえ,患者側にとっては思いもよらぬ有害事象ですから,管理責任をめぐって紛争化することも稀ではありません。しかし,全ての裁判で病院側に賠償金の支払いが命じられるわけではなく,医療スタッフにとってやむを得ない事情も場合によっては十分に考慮されます。そこで第20回は患者側の主張が却下された転倒・転落事故1)を詳細に分析して,病棟管理のあり方や事故後の対応について考察してみたいと思います。
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