特集 進歩する医療技術と看護
救命救急医療の中の看護について
松月 みどり
1
1日本大学医学部付属板橋病院救命救急センター
pp.1134-1138
発行日 1997年12月1日
Published Date 1997/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905484
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はじめに
今,日本の看護は大きな転換期に立っている.1987(昭和62)年に臨床工学技士・介護福祉士・社会福祉士が誕生し,臨床での活動は着実に実績を積み上げている中,1996(平成8)年5月に待望の専門看護師が誕生し,臨床で本格的な活躍を資格づけられた.その活動成果で臨床看護の確実な質の向上が報告されている.そして訪問看護活動は政策の大きな後押しもあり,確実に実績をあげている.
このようにこれまで,診療の補助業務と称して,看護婦が独自に判断し行動することを,制限してきた歴史に終止符を打ち,患者について判断し独自の行動に責任が持てる自立した看護婦が求められるようになってきた,21世紀は医療スペシャリストとしての真価が問われている.
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