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Seishin Igaku Volume 66, Issue 9 （September 2024）

精神医学 66巻9号（2024年9月発行）

Japanese English

特集 —身体疾患の患者・家族のこころを支える—コンサルテーション・リエゾン精神医学

救命救急医療におけるコンサルテーション・リエゾン精神医学 Consultation and Liaison Psychiatry in Emergency Medicine 大塚耕太郎 ^1,2 , 三田俊成 ¹ , 三條克己 ^1,2 Kotaro Otsuka ^1,2 , Toshinari Mita ¹ , Katsumi Sanjo ^1,2 ¹岩手医科大学医学部神経精神科学講座 ²岩手医科大学医学部災害・地域精神医学講座 ¹Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, Iwate Medical University, Iwate, Japan ²Department of Community and Disaster Psychiatry, School of Medicine, Iwate Medical University キーワード：救急医学 , emergency medicine , 精神科救急 , emergency psychiatry , コンサルテーション・リエゾン精神医学 , consultation and liaison psychiatry , 精神症状 , psychiatric symptoms Keyword: 救急医学 , emergency medicine , 精神科救急 , emergency psychiatry , コンサルテーション・リエゾン精神医学 , consultation and liaison psychiatry , 精神症状 , psychiatric symptoms pp.1159-1164

発行日 2024年9月15日 Published Date 2024/9/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207374

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抄録

　救急センターを併設する病院における精神科の主要な仕事の1つは，コンサルテーション・リエゾン精神医療である。自殺未遂，合併症および身体的愁訴，過換気症候群，心的外傷後ストレス症（PTSD），物質使用への対応は必須である。初療後のコンサルテーションでの評価，鑑別，初期治療のみならず，アフターケアや地域ケアの導入も必要となる。また，ACTION-J研究の研究成果から救急患者精神科継続支援料のように診療報酬化された取り組みもある。精神科医やスタッフはこれらの取り組みを実践するだけでなく，初療を担う身体科医師や臨床研修医などへの教育にも取り組む必要がある。