連載 カラーグラフ
このひと'95
木下真理子さん—奥が深く,やりだすときりがない,そこが看護に感じた魅力です.
pp.761
発行日 1995年8月1日
Published Date 1995/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904871
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スポーツをやる人ならだれもが夢見るのがオリンピックだろう、この春,都立駒込病院看護部に入職したばかりの木下さんは,冬季五輪にスピードスケート・ショートトラックの代表として出場した経験を持つ.世界選手権では優勝,1988年のカナダ・カルガリ一五輪では公開競技ながら見事銀メダルを獲得した.日本のショートトラックでは草分け的存在である.
看護婦は小さい頃からの憧れで,高校卒業時にも進路について迷ったが,今しかできないことを,と考えて実業団にはいりスケートに専念.しばしまわり道して看護学校に入学しなおした.「高校時代は毎日練習に明け暮れて,普通の学生生活ができなかったんです.看護学校では,グループワークがあったり,友達となにか共通のことについて話したり,悩んだりすることができて,それがとても嬉しかったです」「年齢の違いは意識しませんでした.それより高校を出てすぐにこの仕事に打ち込もうと決めた同級生たちが立派に思えました」
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