グラフ
病院から地域への架け橋に—社会復帰病棟の挑戦
八木 保
,
本誌
pp.721-725
発行日 1995年8月1日
Published Date 1995/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904864
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1月に阪神をおそった未曾有の規模の大地震.さまざまなメディアで医療者による救援活動がクローズ・アップされた.精神医療の分野では,いかに患者へ向精神薬を切らすことなく届けるかが勝負どころとなったようだ.医療者のすばやい連携により,服薬中断による精神疾患の再発を最小限に抑えられたのではないかと,その評価は高い.
「薬を中断させないこと」は,非常時にかぎらず,日常の精神医療の現場でも大きなテーマである.患者自身が服薬を管理し,持続することが退院のためのハードルの1つとなるわけだ.今回はその実践報告として,「患者さんが地域で自立した生活を送ることができるように」と,退院に向けて本腰を入れて援助活動を行なっている東京武蔵野病院社会復帰病棟での服薬指導を紹介する.
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