特集 がん患者への継続看護—病棟から外来,在宅への流れ
がん慢性期患者の継続看護—在宅療養指導料活用の視点から
数間 恵子
1
1東京医科歯科大学・医学部保健学科看護学専攻
pp.652-658
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904848
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はじめに
我が国では4人に1人が「がん」によって死亡する一方,生存率を指標とした近年の「がん」に対する治療成績の向上にはめざましいものがある.このことは,多くの人々が「がん」をかかえて,あるいは「がん」の治療後に生きる年月が長期化したことを意味している.その期間を通して,できるだけその人たちが体験する心身の苦痛が少なく,従前の生活が維持でき,さらに生きる意味が深まるように支援することが看護の目標であり,看護婦はその間の非常に多くの期間を外来部門で対応することになる.
本稿では,特に外来通院がん患者がかかえる,看護の支援を要する問題を述べ,外来看護にかかわる診療報酬制度をいかに活用して患者への看護支援の充実をはかるべきかについて検討する.
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