特集 変化の時代に入った看護労働市場
[対談]変化の時代に入った看護労働市場
奥村 元子
1
,
荒木 裕一郎
2
1日本看護協会調査研究室
2(株)リクルート人材総合サービス事業本部市場開発部
pp.554-559
発行日 1995年6月1日
Published Date 1995/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904828
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需給バランスが変わってきた
奥村 『看護学雑誌』3月号(59巻3号)で,「看護学生だって就職難!?」という特別記事が載っていました.一頃までは,看護婦不足が大きく社会問題として取り上げられていましたが,最近ではどうも様子が変わってきて,看護婦が余っているという話も聞かれるようになり,タイムリーな記事だったように思います.日本看護協会でも,いろいろな調査をやっていますけれども,看護婦が働くことをめぐって多様な動きが出てきているのが分かります.例えば,労働条件がよくなってきて,病院の看護婦の定着を促している.で,退職者が少ないから新規採用が少なくなり,かつ養成数は着実に増えているために,需給バランスが変わってきているという感じがします.
今日は,新しく看護学生向けの就職情報誌を刊行されますリクルート社の荒木さんと,そのあたりの話をして参りたいと思います.刊行に当たって,いろいろと看護界の動向などをリサーチされたと思いますが,現在の看護職員の需給について,どうお考えでしょうか.
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