連載 私がストーマ・ケアに魅かれる理由・4
病棟からの独立
大村 裕子
1
1東京オストミーセンター
pp.184-187
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904749
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努力を結ぶ
癌研病院に勤務して4年目ぐらいになると,周囲の病棟スタッフや医師にストーマケアの必要性は大分理解されるようになってきていました.スタッフとしての業務をきちっとこなすことが条件でしたが,ストーマケアは病棟内で暗黙の了解のうちに私に任されるようになっていきました.
とはいっても夜勤明けか休日を利用してボランティアでケアを行なうというものでしたが,それでもストーマケアに手を出させてもらえず悶々としていた時のことを考えれば大変な前進でした.そして,ストーマケアでは患者だけでなく医師,看護婦からも頼られるところまでこぎつけたことに充実感を感じていました。最初は仕事量が増えたことに不満もありませんでしたし,ストーマケアが正規の仕事として認められなくてもストーマケアにかかわらせてもらえることに感謝さえしていました.
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