青年心理学講座・4
心の乱れと家庭からの独立
辰見 敏夫
1
1東京学芸大学
pp.51-53
発行日 1964年7月1日
Published Date 1964/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905324
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1.心の乱れのあらわれ
それが青年の魅力ともなり,同時に邪道に導くものともなるのではあるが,青年の行動の大きな変化というものは,その心の乱れ,心理的成長のオモテにあらわれたサインである。
ある種の気分,空想にふける,あれこれと注意が移る,というようなことは,それがひどく長びいたり,極度にならない限りは,あまり心配すべきことではない。ひどく恥かしがりやになったかと思えば,おおぜいの人の前でひどくはしゃいで,迷惑をかけることすらある。
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