特別記事
初めに看護があった!!—聖隷福祉事業団60年のあゆみ
杉原 荘六
1,2
1福祉と医療を考える会
2にんげん新社
pp.1016-1023
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904678
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日本で初めてのホスピス病棟を開設した聖隷三方原病院,またわが国3番目の看護単科大学として開学した聖隷クリストファー看護大学を有することで知られる「聖隷福祉事業集団」は,60有余年の歴史の中で新しい医療・福祉・教育を展開し,実践してきている.現在では,聖隷三方原医療・教育・福祉ゾーンを中心に,医療保健の分野では総合病院,予防検診センター,訪問看護ステーションなど,福祉の分野では,精神薄弱児施設,特別養護老人ホーム,有料老人ホーム,身体障害者施設など,また教育の分野では前述の看護大学をはじめ看護短大,介護福祉専門学校など,全国に12の法人,3会社と,77の施設を有するわが国最大の総合社会福祉事業集団に成長した.そこには,事業の重要な担い手は看護職であるという認識がある.
生命の尊厳と基本的人権を守ることを基本精神として,新しい課題に取り組む「聖隷事業集団」の足跡をたどるとともに,常に時代のパイオニアとして活動する原動力は何なのか,医療看護の面を中心にレポートしてもらった.
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