グラフ
利用者ひとりひとりのために時代のニーズに即応し増改築を実現—社会福祉法人聖隷福祉事業団総合病院聖隷浜松病院
pp.433-438
発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903542
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聖隷浜松病院は創設以来,常に利用者のニーズを先取りし,地域住民の信頼を獲得してきた.当院の設立母体である聖隷福祉事業団は,1930年に「隣人愛」に基づいた結核患者のケアをスタートさせたが,このキリスト教の教えである「隣人愛」は,今も病院経営の礎として宿っている.
さて抗生物質の登場によって,時代のニーズは感染症治療から高度医療技術を必要とする急性期疾患治療へと移り変わる.当時,原動機付き自転車が町に出始め,交通事故が増加傾向にあった浜松では,急性期・高機能病院が必要とされていた.こうした地域の医療ニーズに応えるべく,1962年,聖隷浜松病院は産声を上げた.以来,利用者のニーズに即応し進化を重ね,開設当初114床の病院は現在744床にまで発展し,地域の信頼を確固たるものとしている.2001年3月,増改築を終えバージョンァップした聖隷浜松病院が目指すものに迫ってみたい.
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