保健・医療と福祉
聖隷福祉事業団にみる保健,医療,福祉の連携の構造と協力の実態
中山 耕作
1
,
大塚 暢
1
1聖隷浜松病院
pp.270-271
発行日 1980年4月15日
Published Date 1980/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206066
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はじめに■
現在,わが国には疾病に苦しむ病人が900万人,肢体不自由の障害者が143万人,重い知恵遅れの精神薄弱者は35万人,寝たきりで手厚い介護を要する老人が36万人,そのほか育児に恵まれない乳幼児が200万人以上いる.聖隷福祉事業集団は昭和5年,1人の自殺しようとしていた結核の青年を救済する仕事に取り組んでから半世紀,一貫して不幸に見舞われた人々に援助の手を差し延べてきた.
そして今日,静岡県浜松市を中心に,全国に医療,教育,福祉に関する数々の施設を設置,経営し,積極的な事業活動を展開している.その事業の内訳は総合病院が2,健診センターが1,看護短大が1,高校が1,保育園が6,特別養護老人ホームが4,有料老人ホームが4,軽費老人ホームが1,精神薄弱者施設が5,身体障害者施設が4,救護施設が1,難民収容が1,教会が3である.
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