特集 伝えたい—伝わらない—患者と医療者のコミュニケーション
患者が医療者と対等にはなれない現実
吉井 佳容子
pp.416-417
発行日 1994年5月1日
Published Date 1994/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904534
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健康だからこそ医療には無関心
私は新聞記者をしておりますが,1989年の7月に乳がんで右乳房を切除する手術をいたしました.ちょうど40歳の時でした.
家庭欄を担当していましたが,健康そのものでしたし,医療に関してほとんど無関心でした.当時,乳房温存療法という乳がんの新しい治療法が日本でもぼちぼち手掛けられていたのですが,そのことに関してもまったく知りませんでした.
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