連載 カラーグラフ
生体のメカニズム・18
[呼吸の生理・1]
なぜ“息”をするのか—気道や肺のかたちと働き
大橋 俊夫
1
OHHASHI・TOSHIO
1
1信州大学・第一生理学
pp.484-487
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904281
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私たちが生きているということは,言い換えるならば,私たちの体を構成している60-70兆個の細胞がそれぞれ生き生きと働いているということです.細胞が生き生きと働くためには,どの細胞も体の外から取り込んだ栄養物を,空気中から取り入れた酸素を使って燃やして,エネルギー(これをアデノシン三リン酸,ATPと言います)を作り出さなければなりません.今月号から3回にわたって,この酸素を体の中に取り込む仕組みについてお話しします.
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