連載 [インタビュー]第一線に飛び出した修士ナースたち・5
看護実践を変えていくために臨床での研究にこだわり続ける
野並 葉子
1
,
井部 俊子
1国家公務員等共済組合連合会虎の門病院
pp.446-448
発行日 1993年5月1日
Published Date 1993/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904271
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3分間スピーチにより表現能力をトレーニングする
井部 野並さんは,虎の門病院に20年という長いキャリアの途中で,修士課程に入られたわけですが,修了して臨床に戻った時に,何か現場の見え方が変わったようなことはありましたか.
野並 まず気がついたことは,スタッフが申し送りなどの情報交換には莫大な時間を割いている一方で,看護に対する自分自身の考えを表現する機会や時間があまりにも少なく,またそれを表現するためのトレーニングがされていないことでした.私たち看護婦は,遊び仲間の集まりではなく職業集団ですから,個々のナースが看護に対する考え方をしっかりと持ち,それを周囲に向かって表現できなければならないはずです.
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