特集 ジレンマと向き合う
医師との関係を変えていくために
安藤 幸子
1
1井之頭病院
pp.922-924
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904657
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はじめに
看護婦と医師とは,医療チームの中心的な役割を担っており,切っても切れないパートナーでもある.両者は共同して働く時間が長く心理的な距離も近いために,看護婦は医師との間でさまざまなジレンマを感じることになる.
ジレンマはAを選んでもBを選んでも自分にとって困ったことになるという状況であり,このような状態が続くと精神衛生上好ましくない影響も出てくる.医師との間で感じるジレンマの背景にはさまざまな要因があり,そう簡単には解決できない場合もあるが,ここではジレンマの構造を分析し,そこから抜け出す方法のいくつかを提案してみたい.
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