特集 「寝たきり」の芽は急性期に摘む!
【神経内科】リハビリテーション・ナーシングの目的,方法,注意点
南出 成子
1
,
雛田 知子
1
1京都大学医学部附属病院
pp.1107-1112
発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904089
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急性期の脳血管障害患者に早期にリハビリテーションを行なうことの重要性は周知の事実である.しかし,急性期病棟の多忙さや看護師が必要性を認識できていないなどの理由で不十分な対応となり,結果的に障害が残ったり,はなはだしい場合には「寝たきり」患者をつくってしまうことがあり得る.
急性期にある患者に,看護本来の業務である日常生活援助と診療介助を行ないながら,意識的にリハビリの視点を加味することは,特に脳血管障害の寝たきり防止には欠かせない看護である.患者の状態が安定し,リハビリ専門職にその訓練を依頼できるようになるまでに看護職として行なうべき事柄について,神経内科領域から脳血管障害を例にまとめてみたい.
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