特集 進化する経腸栄養法
誤嚥性肺炎を繰り返す患者に経腸栄養剤の変更を試みて—事例をとおして看護の役割を考える
佐々木 登美子
1
1東海大学医学部付属大磯病院リハビリテーション病棟
pp.329-332
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903936
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
当院では,嚥下障害を持った患者に対し,医師・看護師・言語聴覚士・栄養士がチームを組み,システム的なアプローチを行なっている.しかし,嚥下機能,本人の意思,合併症の管理などの問題から,経腸栄養法によって退院する患者も少なくない.
今回,誤嚥性肺炎を繰り返し併発する患者に対し,経腸栄養剤の変更を行なった結果,合併症を併発することなく自宅退院することができた.本例を通じ,経腸栄養剤の選択に看護師が果たす役割,患者家族への援助についていくつかの示唆を得ることができたので報告する.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.