特集 進化する経腸栄養法
PEG(経皮内視鏡的胃瘻)から経ロへ—QOLを重視した痴呆性老人へのケアの展開
照屋 益美
1
,
古謝 淳
1
1医療法人タピック介護老人保健施設亀の里ケア部
pp.333-335
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903937
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はじめに
私たちの施設は,入所80床,通所定員40人の介護老人保健施設である.併設する沖縄リハビリテーションセンター病院と協力して,看護,介護など各職種が専門性を発揮したケアを行ないながら,在宅復帰を支援している.また特に,痴呆性老人のケアにも力を入れている.
痴呆性疾患に伴う行動障害の中でも,食事を摂ることができなくなる「摂食障害」は,栄養状態が低下し,生命を脅かすこともあるため,経管栄養によって栄養状態を維持する場合もある.今回,QOLを重視し,経管栄養のみに頼るのではなく,脳への刺激を与えることで,もう一度経口で食事することを思い出し,摂食障害が改善したケースを経験したので報告する.
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