連載 カズのカンボジア日記・6
太ることはよいことだ
崎間 和美
1
1アンコール小児病院
pp.190-191
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903677
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たまの休みは食べすぎの旅
私がアンコール子ども病院で本腰を入れて働きだしてから10か月が過ぎ,そろそろお休みがほしい時期になりました.カンボジアの生活自体は何も問題なく大好きなのですが,どんなに楽しい生活や仕事をしていても少なからずストレスが蓄積しているということは否めません.特に,海外に住んでいると“食”という基本的欲求のなかにナショナリズムを感じ,その国では食べられないものを無性にほしくなってしまうというのは,誰しもが経験していることではないでしょうか.私の場合も“食ナショナリズム”が1か月ほど前からムクムクと芽を出し,「マグロのお寿司が食べたいよー!」とか,「温かいご飯に納豆かけて食べたーい!」とか「ハワイのあそこのお店にあったシナモンロールが食べたーい!」と大騒ぎ.そして我慢の限界(? ちょっと大げさですが…)を感じ,1か月のお休みをもらいハワイと日本へ行くことにしました.
食べました,食べました.もともと食の太い私が,自分でも驚くほど食べまくりました.ハワイでは毎日,朝からどんぶり1杯のコーンフレークと山盛りのフルーツにはじまり,ハワイ独特のプレートランチ(大きなお皿にバーベキューや妙め物とマカロニサラダとご飯.その量たるやハンパではなく,お皿を持つとずっしりと重いのです)のすぐ後にあまーいドーナツにコーヒーという生活に満足,満足.日本ではとにかく回転寿司で食べまくり.
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