コーヒーブレイク
"気"ってどんな気
I. S.
pp.984
発行日 1989年6月1日
Published Date 1989/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205619
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先日テレビで"気"を科学的に解明しようとトライした番組があった。いま"気"なる得体のしれないものが注目されているというから"気"について気づいたことを記してみたい。
元気、勇気、気合、天気、気分などなど人間気なくて生きてゆけそうにないが、気は医療の現場でも病気を自分で積極的に治そうとする患者と主治医まかせで弱気の患者では同じ治療でも治りかたが違うというし、仕事でも勉強でもヤル気のある人とない人では長い間ではその差は歴然としてくる。何事も気をいれてやりましょう。昔から気は武道やスポーツ、医療、手品、占いなどいろいろな分野で利用されているが、国家的に研究している国さえあるという。これらの気と日常生活上の気分の気と本質的に同じなのかどうか。
中国でよく行われている外気功がなぜ治療として効くのか、気でなぜスプーンが曲がるのか、気でなぜ人を倒せるのか、これらの気はすべて共通なのだろうか。スプ!ンを曲げる気では人を倒せないのか、病気は治せないのか、テレビを見ながら私の頭の中はこんがらがってしまった。
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