連載 忍冬のように[私が生きているということ]・14
病室内のドラマ
水上 學
1
1七里病院
pp.462-465
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900392
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医師から「入院」の指示を受けた患者は,早速,入院の手続きを始めます.救急患者や隔離を要する感染症などの特別なケースを除き,一般的には個室と大部屋のいずれかを選択することになります.そして自分の希望した部屋が空くまでは,自宅待機の方法が採られます.
ところが,強い自覚症状や苦痛が極限に達すると,数日間ないし,数か月間の自宅待機にしびれをきらし,不安増大の余り,「先生,今すぐ入院させて下さい.どんな部屋でも構いません」と医師に申し出てしまうのです.
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