特集 看護に役立つ東洋医学の方法
看護に役立つツボの知識
津田 昌樹
1
1市立砺波総合病院東洋医学科
pp.406-415
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900382
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はじめに
苦痛を訴える患者さんを前に何もしてあげられない,看護婦としてこれほど辛いことはない.幾分でもいい,苦痛を和らげてあげたい.看護婦であれば誰でも持つ思いである.
東洋医学では古くから“気(き)”の概念によりツボを用い,和痛,鎮痛を行なってきた.このような考え方を日常の臨床看護に持ち込めば,より効果的に,心の通い合った看護ができるのではないか.では実際にどのような症状の時に“どこ”を“どのように”すればよいのか.ここでは“どこ”つまり“ツボ”に重点をおいて話を進めたい.
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