グラフ
やさしい手を持つ看護婦たち—指圧とマッサージで心温まるケアを―市立砺波総合病院での実践から
武
,
河原 信子
1
,
津田 昌樹
2
,
本誌編集室
1市立砺波総合病院
2市立砺波総合病院東洋医学科
pp.10-15
発行日 1992年1月1日
Published Date 1992/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900540
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砺波総合病院では看護婦が患者に指圧やマッサージを実践していて,痛みの緩和などで患者に大変喜ばれている.この東洋医学的な手法を取り入れることになった発端は,同病院の津田昌樹鍼灸師が本誌55巻5号(1991年5月号)の特集で「看護に役立つツボの知識」というプラクティカルな図解入りの解説記事を執筆したが,「原稿を書いただけでは意味がない.実践しなくては」と自らの病院での実践を提案.小林院長,河原総婦長の協力・支援もあって,病院の教育委員会が発議し,各病棟から希望者を募り,7月に「ツボ研究会」を発足,40名程の看護婦が研修を受け,8月から実践に移した.
取材に訪れたのは'91年9月中旬.河原総婦長,石崎副総婦長は,看護婦たちは最初はおそるおそる,清拭や手浴の際に,背中のマッサージ,手のツボを押してみたところ,患者さんは終わってもボーッとしてしまって何とも言えない気持ちよさそうな顔つきをし,その後の笑顔を見た時「あぁ!やってみてよかった」と思ったと語る.
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