巻頭言
ササラとタコツボ
砂原 茂一
1
1国立療養所東京病院
pp.281-282
発行日 1973年3月10日
Published Date 1973/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102886
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がんの学会でもがんの治療には社会復帰ということを考慮に入れねばならないという議論が出るようになった.がんの治療もいくらか治療らしいものになったということであろうか.
このようにリハビリテーションということが近ごろでは一種のはやり言葉になっている.各府県,ことに実力のある府県ではがんセンターとならんでリハビリテーションセンターが次々とつくられる.なかにはなかなか立派な施設もある.私立の施設もふえてきた.現在のような医療報酬で果してそろばんをはじくことができるのか,ひとごとながら心配にもなる.
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