編集後記

●自営業の家で育った私は、毎日決まった時間に通勤することに具体的なイメージをもてないでいました。そこにあるのは「めんどうくさそうだなあ」という印象と、漠然とした憧れ。通勤電車に揺られて会社に行くということに、なんとなくかっこいいイメージをもっていたわけです。実際に就職してみて感じたのは、それなりの疲労感（笑）とともに、それまでの人生で感じたことがない「安心」でした。その安心はおそらく「毎日繰り返し、やるべきことがある」という、ルーティンワークがもたらしてくれるものであったと思われます。たとえ短時間でも何かしらのルーティンを持ち続けることが人生において重要なのではと、特集を読んで思いました。【鳥居】