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編集後記
鳥居
,
吉田
pp.88
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101619
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●「マンガ微分積分」とか「小学生でもわかる量子力学」といったタイトルの本をついつい買ってしまいます。なかでも「相対性理論」本はこれまで10冊は読んだような気がします。“所属する「系」が違えば時間・空間が違う(伸びたり、縮んだりする)”という相対性理論のテーゼは、たとえば「あなたが見ている世界と私が見ている世界は違う」といった社会構築主義的な世界観として捉えればほとんど違和感はありません。しかしそれが、物理的事実として証明され、それが現実的に利用されているというふうに言われると、どうしても頭に「?」が浮かんでしまいます。空間が縮む? 時間の流れが遅くなる? そんなのどーかしてるぜ!? というのがスーパー文系育ちの偽らざる実感。「私でもわかる相対性理論」までの道はまだ遠そうです。【鳥居】
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