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編集後記
鳥居
,
吉田
pp.84
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101432
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●詰め物がとれたのがきっかけで、先月から歯医者に通いはじめました。約20年ぶりの歯医者通いで気づいたことは、“ケア”ということの難しさ。たとえば、歯医者さんは必ず「痛かったらおっしゃってください」と言ってくれるのですが、患者の立場になると、これが難しい。別に遠慮しているわけではなく、「どの程度痛かったら、訴えればいいのか」という基準がわからないからです。一方、医師の立場になってみると今度は、「何をすれば、どれくらい痛いのか」ということについては想像するしかない。そう考えると、患者はますます訴えづらくなる、という悪循環に陥ってしまいます。こういうときに救われるのは、「5秒以上痛かったら手を上げてください」といった、「言葉による具体的なガイドライン」です。それですべてが解決というわけではないけれど、添えてくれると助かる言葉に“ケア”を感じる、歯医者通いの日々です。【鳥居】
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