座談会
ナラティヴの10年
野口 裕二
1
,
和田 恵美子
2
,
大久保 功子
3
,
宮坂 道夫
4
1東京学芸大学
2大阪府立大学
3東京医科歯科大学大学院
4新潟大学
pp.4-16
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101519
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看護学雑誌1999年10月号に、野口裕二氏の論文「ナラティヴ・セラピーとはなにか」が掲載されてから10年がたった。
当時、心理学・社会学分野で広がりつつあった「ナラティヴ(語り、物語)」という言葉は、患者の個別性を大切にしてきた看護の世界で大いに注目され、受け入れられたといえるだろう。
しかし、間口の広い言葉には副作用もある。
人々の語りや物語に着目する以外には共通点がないさまざまなアプローチが、「ナラティヴ」という言葉でくくられ、逆にその核心が見えにくくなっているという反省が多くの学問分野で生まれつつある。
では看護ではどうなのか――?
臨床・研究両面から、現状と展望を語っていただいた。
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