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フロントライン'99 癒し
ナラティヴ・セラピーとはなにか—物語としてのケアのために
野口 裕二
1
1東京学芸大学教育学部
pp.940-945
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905946
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はじめに
「ナラティヴ」(narrative)という言葉が注目されている.「物語」とか「語り」を意味するこの言葉が,病いや悩み,そして自己や人生とは何かを考える際の重要なキーワードとなりつつある.
ナラティヴはもともと文学領域のことばだったが,その後,哲学や文化人類学で注目されるようになり,80年代後半から精神医療や家族療法などの臨床領域でも注目されるようになった.とくに家族療法の領域では,ナラティヴ・セラピーと呼ばれる新しい考え方が90年代以降,中心的な流れとなりつつある.

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