連載 かかわるチカラ―糖尿病療養指導の現場学・10
病気をもちながら、青年期の発達課題を達成していく
東 めぐみ
1
Megumi Higashi
1
1駿河台日本大学病院
pp.78-83
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101377
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
事例 忙しい生活で、血糖コントロールがうまくいかない夏美さん
「うん。それに血糖値下げたいから」
ある日、小児科医の芳川先生からPHSに連絡があった。大学生の夏美さんの血糖コントロールがよくないので、話を聞いてほしいとの依頼であった。
夏美さんは保育学を専攻する大学生だ。中学2年生のとき2型糖尿病を発症、高校1年のときにインスリンを導入した。半年前に血糖コントロール入院し、学生生活に合わせてインスリンを3回法から2回法に変更したが、その後、コントロールが徐々に悪化、HbA1c9~12%で経過していた。インスリンはきちんと打っているようだが、なぜか血糖コントロールがうまくいっていなかった。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.