2色ページ 人間発達学入門・5
青年期,成人期,老年期,その特徴と課題
上田 礼子
1
1東大医学部保健学科
pp.1598-1601
発行日 1973年12月1日
Published Date 1973/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916838
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1.青年期の特徴
青年期は子ども時代を過ぎ,やがて自立した大人になるまでの移行期であるが,この期間を生活年齢で正確に言い表すことは難しい.一般には12-13歳ごろから23-24歳ごろまでを含めている.乳児期,幼児期などに比較して,かなり長い期間にわたっており,しだがって,この間の生理的・心理的変化に従い青年前期,中期,後期と分けられることもある.
この時期には,身体的・生理的機能や形態の成人域までの到達,内分泌腺の活発な活動による性的能力の成熟などとともに,情緒的・社会的・知的な面における著しい発達がみられる.ここでは身体的成長のうちでも特に形態面の変化を取り上げよう.
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