連載 悩めることも才能だ!―宮子あずさのお悩み外来㉓
死の恐怖に向き合う患者さんに気休めは失礼でしょうか?
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.1012-1013
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101131
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緩和ケア病棟では,多くの患者さんが病状をきちんと認識し,いずれは訪れる死を受け入れている患者さんが少なくないと感じます.その一方で,多くの患者さんが本音の部分では死に恐怖しているのも事実です.その気持ちを,できるだけ共感的に聞きたいと思うのですが,うまくできません.患者さんが「死にたくない」と切実に言う場合,どう答えたらよいのでしょうか? また,「明日にも死んでしまうのかもしれない」と不安がる患者さんに,気休めに「大丈夫」と言っても失礼にはならないものでしょうか? 何を言っても[おためごかし]を言っているような気がして悩んでいます.(27歳・女性・緩和ケア病棟)
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