特集 エビデンスに基づく看取り期のケア
看取り期の症状マネジメント:死の恐怖・不安
重野 朋子
1
Tomoko SHIGENO
1
1筑波大学附属病院緩和ケアセンター/がん看護専門看護師
pp.371-373
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_371
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はじめに
がん患者が抱えるストレスには,再発・転移への不安,身体的苦痛,経済的な問題などさまざまなものがあり,患者は不確実な状況への不安に対応しながら生活している.そして,看取り期には,患者が死を意識し「死の恐怖・不安」に直面することがある.看護師はそのような場面に遭遇し,無力感に陥ることがあるかもしれない.本稿で扱う「死の恐怖・不安」は,ガイドラインが出されておらずエビデンスも乏しい分野であるが,看護師が少しでもこのような場面に対応できる方法を考えていきたい.

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