巻頭カラー連載 EYE EYE
さまざまな立場の人とともに医療を考える―体験型サイエンスミュージアム
pp.406-407
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100991
- 有料閲覧
- 文献概要
東京・お台場にある日本科学未来館は,2001年に開館したばかり.ガラス張りの近未来的な建物は,「館内外への情報発信」を活発にしたいとの意気込みの表われだ.常設展示のテーマは大きく分けて「地球環境とフロンティア」「技術革新と未来」「情報科学技術と社会」「生命の科学と人間」の4つ.今回は,「生命の科学と人間」のなかでも「医療」コーナーを中心に見学した.
ここでは,誰もが最先端医療の知識に親しめるような工夫が施されている.実際に技術や理論を体験できる展示をはじめ,インタープリター(展示解説員)やボランティアに気軽に声をかけられる環境があり,対話を通して理解を深めることができる.「文字を追って勉強する」のではなく,「全身を使って実感できる」格好だ.
本館では,このような展示事業のほか,「先端科学技術と人をつなぐ」べく,さまざまな取り組みを行なっている.2007年も企画展示や研究者と触れ合えるイベントがめじろ押しとのこと.また,「医療」コーナー以外にも,医療の近接領域について楽しく勉強でき,見所満載である.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.