連載 こんにちは患者会です
悲嘆回復ワークショップ
pp.404
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100962
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活動の特徴
悲嘆回復ワークショップ(死別の悲しみ回復を助ける会)は,死別者の心身の苦しみを少しでも和らげ,正常な生活が早期に送れるようにと願って設立されました.死別者との思い出を整理し,同時に心の整理をしながらお別れをすることを目的とした(Yalomの集団精神療法効果),2日間のワークで,年3‐4回東京医科歯科大学内で実施しています(今後の実施場所はお問合せください).「生と死を考える会」内でも開催しています.参加者は,配偶者や子ども,親と死別した方や,死産の方などでした(7‐10人/回).彼らの苦しみを理解したい専門職の方の参加もあります.
会では,まず第一に日本ではまだよく知られていない「死別の悲嘆」からよく起こる症状をお話し,心的混乱とそれに伴う身体症状は,ときに数年に及ぶことはあっても,一過性であることを知っていただきます.そのとき,今の自分はどんな症状かを確認し,客観視してもらいます.第二に,自分に残存する力に気づいてもらいます.また,死生観について物語にまとめたり,故人へのやり残し・言い残しを「メモリアルサービス」や「ライフグラフ」作成などで果してもらいます.詳細は『ながれるままに涙をながしましょう』(写真)をご覧ください.
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