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2年前,本誌に「日常看護のブラッシュアップ-患者中心の看護をめざして」を12回にわたって連載させていただきました(2000年4月―2001年3月).その際,多くの方々から感想や励ましの声をいただき,ありがとうございました.
その後,当院ではオーダリング導入に向けての準備でおおわらわ.院長からの「パソコンのできないものは当院にはいらない」の一言に,ITに弱い平均年齢40歳台の看護職員も一大奮起しパソコンを必死に学び,ひとりの脱落者も生まなかったことは誇れると思います.
オーダリング導入により業務改善が進み,真の患者中心の医療への変革が実行されつつある現在,再度この連載に取り組むことにしました.激動の中で,看護スタッフたちが日々チャレンジしていることを報告したいと思います.
看護部長 北川洋子
昨今の医療分野は,多方面から注目され,情報も頻雑になっています.そのような現状に私たち看護師はどう対応していくべきなのか,日日の業務の中で考えさせられます.
周手術期看護を提供する私たちが看護を充実させるためには,患者中心の看護を常に自覚して行動しなければなりません.若年者・高齢者・ハイリスク者など,さまざまな患者が最善の治療を求めて手術に臨んできます.そのような患者のニーズに少しでも答えられるよう,私たちは1つひとつの手術に全力を尽くします.
また,手術室には多種多様な器械・器具が存在します.どのような状況にでも迅速に対応していくためには,それらに精通していなければなりません.技術・知識ともに熟練・専門性を求められる私たちの日常看護を振り返り,向上していくためのステップとなるよう,考えてみたいと思います.
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