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低ADL高齢者に対する「腹臥位療法」―100例を超える実践と有効性の検証(第1報)
織辺 智香子
1
,
熊谷 佳代
1
,
近森 栄子
2
1市立加西病院看護部腹臥位療法研究会
2大阪市立大学看護短期大学部
pp.562-567
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100738
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市立加西病院看護部腹臥位療法研究会メンバー
織辺智香子,熊谷佳代,岩崎妙子,谷口久代,初田ちづ,大塚敦子,内藤真弓,山口信子,湯浅かおる,山本ゆかり
はじめに
当院は加西市(人口約5万人)の地域医療の中核を担う,病床数301床の市立病院である.1998年3月から低ADL高齢者に対する廃用症候群を予防するために腹臥位療法に取り組み,現在,115例の患者に実施,効果をあげている.今回,その腹臥位療法の検証結果を報告する.
目的
廃用症候群を予防・改善するために,“腹臥位療法”を臨床看護に応用し,その有効性を検証する.
方法
腹臥位療法の効果としては,図1に示すように8つの効果が挙げられているが,今回は①呼吸機能,②ADL,③排泄(排便),④知的機能の4点について検証した.
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