夢こそ病気に立ち向かう原動力

子どもたちの夢をサポートするボランティア団体

――メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンの活動が多くの人々の共感を呼んでいます．どのような経緯で発足したのでしょうか．

大野　メイク・ア・ウィッシュは，3～18歳未満の難病と闘う子どもの夢をかなえるお手伝いすることを目的に作られた世界的なボランティア団体です．1980年，「警察官になりたい」という米国の男の子の夢に始まり，これまで世界30か国，約15万人の子どもたちが夢をかなえてきました．

　当団体は，その日本支部として1992年12月に設立され，今日まで926人の子どもに対して夢をかなえるためのお手伝いをしてきました．今では，毎月約100人にのぼる子どもの夢を宿題として抱えており，なかには何年も前から夢の実現を待ち続けている子もいます．