連載 悩めることも才能だ!―宮子あずさのお悩み外来①
ナースは“遊び人”?
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.62-63
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100009
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- 文献概要
仕事に関係ないのですが,友人に看護職は“遊び人”のように思われるのがちょっとした悩みです.大学病院で看護師をしているというと,「お金持ち」と思われてしまうのです.たしかに,お給料は同じ年齢の女性よりは高いと思います.その分,海外旅行や国内旅行,車やブランド製品を買ったりと,それなりに贅沢をしています.それが派手に見えるのでしょう.お酒をよく飲むことも,遊び人という印象につながるようです.でもそれは,看護師という,責任の伴うストレスの強い職業だからこそ.自分の稼いだお金は好きに使ってかまわないはずなのに,このごろは気分よくお金を使えなくなってしまいました.(29歳・女性・外来)
今月号から,皆様のお悩みについてコメントさせていただく宮子です.看護の現場で浮かぶ疑問は,たいていの場合,完全無欠の正解はありません.それを求めるがゆえにつらくなり,求めすぎないことが肝心なんだ,と気づく場合もしばしばです.しかし,たとえ同じパターンが繰り返されるとしても,1つひとつの悩みをしっかり考えたという経過が,財産になると思います.
私のコメントはあくまでも私個人の考えに過ぎません.それを足がかりに,また話が膨らんでいくことが,私の願いです.私は私で,皆さんと一緒にこの場で考えた体験を,職場で生かしていくつもりです.どうぞよろしくお付き合いくださいませ.
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