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特集 第15回脳のシンポジウム
脳研究のあり方
脳の遊び
Play in the brain
黒川 正則
1
Masanori Kurokawa
1
1東京大学医学部脳研究施設生化学部門
1Department of Biochemistry,Institute of Brain Research, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.1133-1134
発行日 1980年12月10日
Published Date 1980/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905231
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- Abstract 文献概要
脳研究のあり方という植木先生の宿題にはとてもお答えできませんが,神経生化学の世界から脳を眺めて抱いている,ささやかな感想を述べて責を果たしたいと思います。
近年,分子的な研究はニューロンの発生,成長,老化,興奮性,集団構築,可塑性などの問題へも進入してきました。これらの研究はニューロンの分子機構の精妙さをあらためて実感させるものですが,一方ではニューロンの持つ無駄や遊びをも探りあてるほどの段階に達したといえます。
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