特集 妊娠と糖尿病
糖尿病合併妊産褥婦の看護(2)—分娩・産褥期:当院における看護の実際
押山 トシ子
1
,
米山 万里枝
1
,
森 道子
1
,
赤星 京子
1
,
大塚 和子
1
1東京女子医科大学病院中央3階病棟
pp.850-856
発行日 1984年10月25日
Published Date 1984/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206531
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はじめに
糖尿病治療の進歩によって,糖尿病患者も非糖尿病者と同じように妊娠し,生児を得ることが可能となっている。当院における糖尿病合併妊産婦の分娩は現在,分娩総数の約3%となっており,さらに今後もその割合は上昇するものと考えられ,われわれに与えられた役割は拡大している。
糖尿病母体は,症例によっては,長い罹病の間に合併症が進行し,今回の妊娠が挙児の最初で最後のチャンスであることも少なくない。生児を得るために非妊時よりさらに厳密な血糖コントロールを行なって分娩に至るわけであるから,入院から分娩,そして産褥期にかけてより濃厚な看護が求められる。
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