特別記事
「胎児と一体の出産をめざすリーブ法」を読んで—「助産婦雑誌」1992年10月号への感想と反論
朝比奈 順子
,
菅沼 ひろ子
1
,
神谷 整子
2
,
園生 陽子
3
1聖母病院
2八千代助産院
3聖母女子短期大学
pp.558-564
発行日 1993年7月25日
Published Date 1993/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903319
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出産準備教育と助産婦の姿勢
私が現役から退いて,早くも十余年の月日がたった。その間,出産や出産準備教育の方法もいろいろなものが出てきた。アクティブバース,ソフロロジー,イメジェリー,水中出産,気功法などである。これらはすべて妊婦を主体として考えられた方法のようである。出産が,従来のように医療従事者がすべて管理し,密室で行なわれていた時代から,より人間的に自然に,妊婦が学習し,積極的に参加する時代に変わってきた証といえるであろう。
しかし,最近私は,助産婦がどのような姿勢で出産準備教育にとりくんでいるか,少々気になりだしたのである。出産準備教育に関する情報の洪水の中で,助産婦はそれらにどう対処していったらよいか,ここで考えたいと思う。
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