早期胃癌研究会
1992年10月の例会から
伊藤 誠
1
,
西俣 寛人
2
1名古屋市立大学医学部第1内科
2鹿児島大学医学部第2内科
pp.104-105
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106007
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1992年10月度の早期胃癌研究会は,10月21日,伊藤(名市大1内)と西俣(鹿大2内)の司会で開催された.
症例検討に入る前に,9月度例会の,fラインに沿って多発した微小カルチノイドの症例について,発表施設の福井県立病院・鍵谷から病理の追加説明がなされた.先月問題とされた点は,胃角近傍の小彎を跨ぐ線状潰瘍瘢痕の幅が出題者の病理説明では狭すぎるのではないか,線状瘢痕とカルチノイドとは位置的に関係があるかどうかということであった.説明では,Ul-Ⅲの線状瘢痕の幅は指摘どおり先回の説明より広く,一部のカルチノイドは線状瘢痕部にも存在したが,ほとんどは瘢痕と無関係であったことが追加された.
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